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ギャルゲーのストーリーを教えてもらうスレ
- 664 :クラナド:2006/07/08(土) 18:39:15 ID:LQ7d3xyq
- 暇なんで書いてみたよ。アフォみたく長くなったけど知らん。
【あらすじ】
主人公の朋也は父と二人暮らしの高校3年生。
父とは仲が悪く、高校に上がる前に父と喧嘩して肩に怪我をしたことがある。
それが原因で大好きだったバスケが出来なくなり、それ以来色んなことに無気力になっている。
父親はそれからまるで朋也を他人の子供のように接し始め、
それに耐えきれず朋也はなるべく家に居ないよういつも夜遅くまで悪友の春原の部屋に入り浸っている。
そして、寝不足で遅刻ばっかりしてたらいつの間にか不良のレッテルを貼られてしまった。
そんな朋也が様々な人物に出会って家族の意味を取り戻すお話。なのか?
- 665 :クラナド:2006/07/08(土) 18:40:32 ID:LQ7d3xyq
- 【藤林 椋】
同じクラスの委員長である椋は何かと遅刻の多い朋也に話しかけてくるクラスで唯一の女子。
また、椋の双子の姉でもある杏とは友達だったため、それが縁で椋ともそれなりに仲が良い。
そんなある日、椋からずっと好きでした付き合ってくださいと告白される。
椋のことはまだあまり知らない朋也だったが、特に断る理由もないのでとりあえず椋と付き合うことに。
奥手の椋と、不器用な朋也は杏に冷やかされたり励まされたりしながら、
それでも少しずつ恋人として自覚し始め、朋也自身も椋のことがちゃんと好きになる。
そして下の名前で呼び合うようになり、これからも少しずつ前進するんだ、と特に事件も起こらず終わり。
【藤林 杏】
椋から告白されて、付き合う所までは同じ。
だけど実は、杏も朋也のことが好きだったのだが、妹のために気持ちを隠していた。
表向きは二人の仲を祝福して励ます杏。だけど内心穏やかではなく情緒不安定に。
そんな杏に、次第に惹かれ始める朋也。
杏が好きだと自覚した朋也は、こんな気持ちのまま椋と付き合う訳にはいかない、
とグダグダ悩んだ挙げ句椋に全てを打ち明けることに。
一方杏も、実は姉が朋也のことが好きなことに気付いていた椋から、
私のためだと言って我慢しているのは逃げてるだけだし卑怯だ、と怒られて、自分の気持ちに正直になることに。
こうしてお互いの気持ちを確かめあった朋也と杏は付き合うことに。終わり。
- 666 :クラナド:2006/07/08(土) 18:44:32 ID:LQ7d3xyq
- 【一ノ瀬 ことみ】
ある日朋也が授業をサボって図書館に行ってみると、そこには不思議な雰囲気な少女が。
彼女の名前はことみ。
学園始まって以来の天才児で、模試の成績がずば抜けていい為例外的に授業免除を認められていた。
だけど、天才児ゆえにどこか変なことみは、いきなり図書館の本をハサミで切ろうとしたりと奇行に走ることも。
そんなことみの世話を焼いてる内に仲良くなる朋也。
何故かことみのことが放っておけない朋也は、いつも一人で図書館で本を読み、
コミュニケーション不全っぽいことみのため、ことみを連れだし友達作りをすることに。
他ルートのヒロイン達と朋也の仲介で仲良くなり、
次第に一人ぽっちだったことみの世界が広くなり、楽しそうに笑うことみ。
だけどある日事件が起きる。友達の一人が交通事故に遭ったという情報が入る。
実際はただの早とちりだったのだが、それを聞いたことみが何故か過呼吸に陥り、
周りを顧みず大声で泣き叫んで手に負えない状態に。
それ以来学校にはぱったり来なくなってしまった。
心配した朋也がことみの家に行くと、広い一軒家にことみ以外誰も住んでいないことが分かる。
そして、その家に既視感を覚える朋也。
- 667 :クラナド:2006/07/08(土) 18:45:43 ID:LQ7d3xyq
- 一方、ことみは部屋に閉じこもり、昔のことを思い返していた。
ことみは小さい頃、学者である両親が大好きだった。
ことみにとって世界とは自分達が住む家とその庭だけだった。
だけどある日、その庭に一人の男の子が迷い込んでくる。
ともやという名前の男の子と仲良くなったことみは、それからは二人で遊ぶようになる。
そんなある日。ことみの誕生日パーティにともやを招待することに。
だけど誕生日当日になって、急に仕事が入った両親が海外に出かけることに。
誕生日を祝ってくれない両親につい大嫌いと言ってしまい、二人が帰ってきたら謝ろうと思うことみ。
しかし、両親は帰って来なかった。乗っていた飛行機が墜落事故に遭ったのだ。
それから、著名な学者だった両親の貴重な論文を求め色んな人がことみの家を訪れるが、
怖くなったことみは部屋に閉じこもる。
誕生日パーティに来てくれると言ったともやも何故かやってこない。両親も帰ってこない。
パニックに陥り、両親が書いたという論文に火をつけ、小火騒ぎと起こしてしまった。
それ以来ことみは、両親が書いたという論文の中に二人を存在を感じ、
二人の論文の中身を理解しようと必死に勉強し、いつしか天才児と呼ばれるようになっていた。
だからこそ、親しい人がいなくなりそうになると恐慌状態に陥ってしまうトラウマを抱えていた。
- 668 :クラナド:2006/07/08(土) 18:47:08 ID:LQ7d3xyq
- 一方、朋也もまた、自分が子供の頃ことみと一緒に遊んでいたことを思い出していた。
あのことみの誕生日の日、プレゼントを探してる内に遅くなり、
夜になってからことみの家に向かうと小火騒ぎが起きていた。
何とかことみを助け出したものの、それ以来ことみとは疎遠になりすっかり忘れてしまっていたのだ。
もう一度ことみの笑顔を取り戻すために、
朋也はかつてことみと彼女の両親とで過ごしたあの綺麗な庭を取り戻そうと決意する。
すっかり荒れ果ててしまったことみの家の庭を不眠不休で少しずつ直し、
ようやくかつての綺麗だった庭に戻すことに成功。
そして、部屋に閉じこもっていたことみを、俺がずっと一緒だから外へ行こうと説得。
何とかことみを外の世界へ連れ出すことに成功する。
それから――。
ことみの元にとある鞄が届けられる。
随分古ぼけた鞄の中には大きなくまのぬいぐるみと手紙が。
その手紙にはことみの両親の名前が。
ことみの両親は、飛行機が墜落する際に、鞄にぬいぐるみと手紙を入れて外に投げ出していた。
ただ、娘の誕生日プレゼントを送るために。
それ以来、この鞄は色んな国を巡り、ようやく今ことみの元に届いたのだった。
ことみは静かに涙を流し、両親におかえりなさいと話しかけた。終わり。
- 669 :クラナド:2006/07/08(土) 18:49:17 ID:LQ7d3xyq
- 【伊吹 風子】
朋也が学校の廊下を歩いていると、空き教室で一心不乱に彫刻をしているちっこい下級生の女の子を見かける。
暇だった朋也はその子に話しかけ、それが縁で風子と名乗るその女の子と仲良くなる。
風子は何の目的か、謎の彫刻品(ヒトデらしい)を彫っては学校の生徒にそれを手渡していた。
風子を捕まえて事情を聞いてみると、今度風子の姉が結婚するので、
ヒトデの彫刻品を渡す代わりに姉の結婚を祝って欲しいとお願いしているのだという。
何でそんな訳分からんことを、と思う朋也だったが、何故かなし崩し的に風子のヒトデ渡しを手伝うことに。
そんなある日、朋也はある噂を聞く。交通事故に遭った女子生徒の霊が校内を徘徊している、と。
まさか、と思う朋也だったが、また後日偶然風子の姉である公子に会うことができ、
そこで風子の話を聞いて愕然とする。
妹の風子は二年前交通事故に遭って以来、病院でずっと眠り続けているのだと言う。
それ聞き、風子が生き霊のような不思議存在だということが判明する。
風子に事情を聞くと、姉は昏睡状態の自分に気を遣って婚約者と結婚をしないつもりらしい。
だから自分の代わりに祝ってくれる人をたくさん見つけて姉に結婚して欲しい、と。
そこで、何とかして風子の夢を叶えてやりたいと思った朋也は公子を説得。
公子が幸せになることが風子が望んでいることだと諭す朋也に、公子も結婚を決意。
あとは、全校生徒に祝ってもらうだけだと張り切る朋也と風子だったが、
何故か風子についての記憶がみんなから薄れて行っていた。
朋也も、ふと気付くと風子の存在を忘れそうになっている。
世界にとってイレギュラー的な存在の風子は、修正力が働いて無かったことになるらしい。
そしてとうとう風子と最後にデートした後、朋也も風子の存在を忘れてしまう。
そして、公子の結婚式当日。振り返るとそこにはたくさんの人達が。
学校の生徒達だった。例え風子の存在を忘れても、風子がしたことはみんなに残っていた。
そして最後に、朋也は公子の前で笑っている小さな女の子を見た気がした。
それから――。
しばらくして、悪友の春原と変わらず馬鹿やっている朋也の前に
どこかで見たことがある小さな下級生の女の子がヒトデの彫刻品を持ってやって来る。
終わり。
- 670 :クラナド:2006/07/08(土) 18:50:47 ID:LQ7d3xyq
- 【坂上 智代】
朋也はある日、学校にやって来た不良を蹴散らすパワフルな女の子智代と知り合う。
智代は昔荒れていた時期があって、その頃喧嘩ばっかして不良達から恐れられていたが、
今ではすっかり改心して、ある目的のため生徒会に入りたいのだと言う。
曲がったことが大嫌いでまっすぐな智代に次第に惹かれていった朋也は、智代に告白して付き合うことに。
晴れて恋人同士になった朋也は、智代から生徒会長を目指す理由を聞く。
智代の両親が離婚騒動を起こし家庭はガタガタ。そのことで智代はグレて家には全く帰らなくなった。
そんなある日、智代の弟が自殺未遂を起こした。
自分が家庭を放ったらかしにしたせいで弟が死にかけたことを悔いた智代は改心。
また両親も反省し奇跡的に離婚を免れた。
その時、車いすで散歩する弟と二人で見た桜並木を智代は今でも覚えている。
その桜並木が学校の事情で無くなるのだと言う。
それがどうしても許せない智代は生徒会長になって桜並木を残したいと語る。
そんな智代を朋也は応援し、智代は晴れて選挙にも勝ち生徒会長になった。
しかし、始めの内はラブラブな二人だったが、次第に二人はすれ違い始める。
校内では不良のレッテルを貼られている朋也と付き合ってることが智代にとってマイナスになり始めたのだ。
そんなことは気にしないと頑張る智代だったが、
このままでは智代の念願でもある桜並木の存続は無理だと感じた朋也は智代に別れ話をする。
自分がいるせいで智代の願いが叶わないのは我慢ならない。
だから俺のことは気にせず自分の道を邁進しろと朋也に言われ、二人は別れることに。
それから、智代は脇目もふらず目的に向かって邁進し、
反対に朋也はいつもの自堕落な生活に戻り二人の接点は全くなくなった。
そして半年が経ち――。
冬の並木道を歩いていた朋也の前に智代が現れる。
遂に念願だった桜並木の存続が叶ったと朋也に報告する。
そして、そのために費やした二人の恋人としての日々を取り戻したいと語る智代。
朋也もそれを受け入れ、二人は恋人に戻ることに。
それから――。
朋也と智代と、そして智代の弟の三人で仲良く桜並木を歩きながら終わり。
- 671 :クラナド:2006/07/08(土) 18:51:45 ID:LQ7d3xyq
- 【宮沢 有紀寧】
朋也がある日、いつもサボりに使っていた資料室に行くと一人の女生徒が。
有紀寧と名乗るその女の子は、何故かニコニコしながら
お茶を用意したり食べ物を用意したりと朋也を歓迎してくれる。
そのことが縁で朋也は有紀寧がいる資料室に入り浸ることに。
そのうち、有紀寧が何故か他校の不良達から慕われていることが分かってくる。
話を聞くと、有紀寧はここいら一帯の不良達のボスの妹なんだと言う。
また、朋也自身も有紀寧から兄と少し雰囲気が似ているという理由で懐かれ始める。
そんなある日、有紀寧が大勢の不良達とどこかへ出かけるので付いて行くことになった朋也。
そして着いた場所はとある墓地。有紀寧の兄のお墓だった。
優等生だった有紀寧とは反対に不良だった兄。
だけど兄は外にたくさんの仲間や友達がいて、いつも楽しそうにしていた。
そんな兄が事故で死んだ時、有紀寧は兄がいた世界がどんな場所だったのかと知りたくなった。
そして、兄の不良仲間を訪れている内に不良達から慕われるようになったのだと言う。
そんな有紀寧を、朋也が抱きしめてキスをする。周りの不良達から怒声が上がる。
ああ、この子を落とすのは本当に命がけだ、と朋也が思って終わり。
- 672 :クラナド:2006/07/08(土) 18:52:58 ID:LQ7d3xyq
- 【春原兄妹】
いつものように悪友の春原と馬鹿をやっていた朋也。
そんなある日一人の女の子と偶然出会う。芽衣と名乗るその少女はなんと春原の妹。
馬鹿でへたれな兄の様子を見に来たのだと言う。
そんな妹に心配させないため、朋也と春原は偽彼女を立てることに。
なんと町で偶然であった美人女性の早苗さんが偽彼女役をやってくれることに。
と言うわけで、会いに来た芽衣に早苗さんとデートする姿を見せて、安心させようとする春原。
だけど、芽衣を心配させまいとして早苗さんに偽彼女役をやってもらっていたのに、
春原は次第に早苗さんを本気で口説き始め本末転倒に。
余りの春原のへたれっぷりにがっくりくる芽衣。
実は、昔はそこまでへたれではなく妹の芽衣を助けてくれたりする普通に優しいお兄ちゃんだった春原。
だけど喧嘩が理由で大好きだったサッカー部を退部になり、それが原因で腐り始めてしまったのだ。
芽衣はただ昔のお兄ちゃんに戻って欲しかったと語る。
それを聞き、朋也は春原に芽衣のことを心配させるために芽衣と付き合ってるフリをしたりするが、
へたれな春原は芽衣のことを気にしつつも早苗さんを口説くのに夢中。
失望した芽衣はまたサッカーが出来れば元に戻る筈とサッカー部に春原が戻れるように掛け合う。
しかし、春原のことを良く思っていないサッカー部員達は芽衣に無理難題を押しかけてイジメ始める。
その時、春原が妹をいじめるなー!と現れて部員達と喧嘩に。朋也も加わって大暴れをする。
結局、多勢に無勢でボッコボコにやられるが、二人の顔には何故か笑顔が。
そして芽衣が帰る日に。春原は芽衣に語る。
確かに今自分は馬鹿ばっかやってるけど。
だけどそんな馬鹿に付き合ってくれる友達と一緒に楽しく過ごしているから自分は大丈夫だ、と。
そんな兄に、芽衣は安心して帰っていったとさ。終わり。
- 673 :クラナド:2006/07/08(土) 18:56:00 ID:LQ7d3xyq
- 【相楽 美佐枝】
美佐枝は学生寮の寮母さん。
美人ながらも姉御肌の美佐枝を寮生達は慕っていた。
朋也も、寮に住んでいる春原の部屋に入り浸っている内に美佐枝と仲良くなる。
次第に美佐枝に惹かれていき、ある日朋也は美佐枝に告白する。
だけど美佐枝は、自分は未だに好きな奴がいて、
そいつのことが忘れられないから新しい恋ができないのだと語る。
かつて美佐枝は高校生の頃に、一人の少年と出会った。
志麻と名乗るその少年は、かつて病弱で入院していた頃、偶然出会った美佐枝に励まされ、
それが切っ掛けで病気を克服することが出来たのだと言う。だから、美佐枝に恩返しがしたい。
願いを一つだけ叶えるから何でも言ってくれと美佐枝に熱心に勧める。
初めは胡散臭く思っていた美佐枝だったが、健気な志麻に少しずつ惹かれて行く。
また、志麻も初めは恩返しがしたいだけだったが、次第に美佐枝に惹かれていき、二人は付き合うことに。
晴れて恋人となった二人だが、
何故かそれでも志麻は美佐枝に願いを一つだけ叶えるから何でもいいから言ってくれと美佐枝に迫る。
志麻自身、自分がなぜこんなに美佐枝に願いを言ってもらいたいのか分からない。
誰か大切な人に願いを叶えるように言われた気がする。
不安になった志麻はある日、美佐枝の友達を自分の家に招くことに。
だけど、家にいた母親は自分の息子は少し前に病気で亡くなったと語る。
それを聞いた時、志麻は全てを思い出した。自分が本物の志麻じゃなかったこと。
本物の志麻が美佐枝に恩返しをしたがっていたから、代わりに自分が美佐枝に恩返しに行っていたこと。
本当の自分の正体は――。
美佐枝に会いに行き、願いを言ってくれるように頼む。
必死な様子の志麻に、美佐枝は願い事を言う。
いつまでも自分のことを好きでいてください。そんな願い事。
それを聞き、涙を流しながら、志麻は一生美佐枝のことを好きでいることを誓う。
そして、それから志麻は姿を現さなくなった。
いつも待ち合わせに使っていた校門でいつまでも志麻を待ち続ける美佐枝。
そんな美佐枝の元に、いつからから一匹の猫がいつもやって来ていた。
それから何年も過ぎ、今でも志麻のことが忘れられないと語る美佐枝。
そんな美佐枝の隣には、あの猫が幸せそうに蹲っていた。終わり。
- 674 :クラナド:2006/07/08(土) 18:56:58 ID:LQ7d3xyq
- 【柊 勝平】
朋也はある日一人の少年と出会う。
勝平と名乗るその少年は、町から町を旅している根無し草なのだ言う。
そして、偶然出会った朋也の学校の女子生徒に一目惚れしたので探すのを手伝って欲しいと頼まれる。
一応探してみると、すぐにその女子生徒は見つかった。
何と、朋也と同じクラスの委員長、藤林椋だった。
すぐさま椋に告白し、熱烈にアピールする勝平。
まんざらでもない椋は、勝平と付き合うことに。
そんな中、朋也は勝平が実は有名なスプリンターだったことを知る。
だけど、骨肉腫に犯され、もう走ることはできなくなっていた。
また、このまま骨肉腫を放置していたら命に関わるが、勝平は足を切るくらいなら死んだ方がマシだと語る。
自分にとって、足は命と同じくらい大事なんだ、と。
それを聞き、友達がみすみす死んでいくのを見るのはイヤだと朋也は勝平を説得することに。
また、勝平と恋人になった椋もこのまま勝平に死なれるのはイヤだと説得する。
最後には椋の、勝平さんの赤ちゃんが欲しいです、という爆弾発言により
このまま死ぬのは止めて生きることにした勝平。
足の切断手術を受けることに。
そして5年後――。
朋也はとある病院を訪れていた。そこには看護師になった椋の姿が。
左手の薬指には指輪が光っている。
そして、ある病室を訪れると、そこには微笑む勝平の姿が。終わり。
- 675 :クラナド:2006/07/08(土) 18:57:45 ID:LQ7d3xyq
- 【幸村 俊夫】
学校側からは完全に見捨てられている朋也と春原だったが、そんな二人を気にかけてくれる唯一の教師がいた。
それがお爺ちゃん先生、幸村だった。
いつもボケボケしていて何かと朋也と春原からナメられている幸村だったが、二人は幸村には感謝していた。
バスケが出来なくなり荒れていた朋也と、同じくサッカーが出来なくなり荒れていた春原を引き合わせてくれたのは幸村だったのだ。
あの時、幸村によって二人が引き合わされてなかったら二人とも学校を辞めていただろう。
そんな幸村が今年定年退職で辞めるのだという。
優等生ばかりのこの学校で、朋也と春原が幸村にとって最後に面倒を見た生徒と言えなくもない。
そして卒業式。
一人ぽつんと立っている幸村を通り過ぎていく大勢の卒業生達。
そこに二人の男子生徒が幸村の前にやって来る。
朋也と春原だった。二人は頭を深く下げ、大声でお礼を言った。
ありがとうございましたっ!
それを聞き微笑む幸村。最後の生徒として、自分たちはいつまでも幸村の記憶に残ろうだろうか。
終わり。
- 676 :クラナド:2006/07/08(土) 18:59:11 ID:LQ7d3xyq
- 【古河 渚】
ある日朋也は学校前の坂で立ちつくしている一人の女生徒を見つける。
渚と名乗るその女生徒は、昨年病気で長期療養をした際に留年してしまったのだと言う。
だから仲の良かった友達はみんな卒業してしまい、自分だけが取り残されてしまった、と。
そんな渚を、また新しく楽しいことを見つければいいだろう、と励ます朋也。
それが縁で二人は仲良くなる。
実は演劇部に入りたかったと言う渚だったが、演劇部は廃部になっていた。
がっくりしょげる渚のため、朋也は演劇部復活のため協力することに。
また、渚と親しくする内に、パン屋をやっている渚の両親とも親しくなる。
父親の秋生は少年の心を持ったまま大人になった典型みたいな男で、いい意味で朋也とはよく喧嘩をする。
母親の早苗はほわほわした渚に輪をかけてほわほわした女性で、母親のいない朋也にとって憧れの存在に。
そんな風に、渚と、渚ファミリーと仲良くなった朋也。
演劇部も順調に復活に、と思いきや、顧問になって貰おうと思った幸村が
同じく廃部になっていた合唱部の顧問になって欲しいと頼まれていたことが分かる。
どうしても合唱部を作りたいという合唱部員のため、渚は演劇部を諦めることに。
すっかり落ち込んでしまった渚を見た朋也は、励まそうとつい告白してしまう。
渚もそれを受け入れ、二人は晴れて恋人に。
さらに、父親と仲が悪く家に帰りづらい朋也を見かねて、渚は自分の家で暫く暮らさないかと提案。
父親と顔を合わせたくなかった朋也は、渚の家で居候することに。
- 677 :クラナド:2006/07/08(土) 19:00:14 ID:LQ7d3xyq
- その後、自分たちだけが部を設立できたことを悪く思っていた合唱部員から、
今度行われる創立者祭に演劇部として出ませんかと誘われる。
こうして創立者祭に出ることになったのだが、部員がいないので渚の一人芝居をすることに。
その演目は、渚が昔どこかで聞いたというおとぎ話。
広い世界にただ一人取り残された少女が、友達が欲しいと願い、ガラクタを寄せ集めて友達を作るお話。
そのおとぎ話に何故か既視感を覚えた朋也だったが、何がそんなに気になるのか分からない。
とりあえず、渚の父親の秋生にその話について聞いてみることに。
特に心当たりはないと言う秋生だったが、何故かあまり過去のことについて触れて欲しくないようなそぶりを見せる。
詳しく聞くと、渚は昔から体が弱く、一度死にかけたことがあるらしい。
その時は一命を取り留めたが、それが切っ掛けで秋生と早苗は二人とも仕事を辞めたのだと言う。
秋生は演劇役者、早苗は学校の教師。二つともなかなか家に帰れない職業だったからだ。
いつも渚の傍にいるため、パン屋を開き、そのこと自体は後悔していないが、
それを渚が知ったら、自分のために二人とも夢を諦めてしまったとショックを受けるかもしれない。
だから、渚に昔のことは話すなと秋生は言う。
しかし、ひょんなことから渚が昔のことを知ってしまう。
創立者祭当日になっても、そのことを引き摺った渚は、演劇本番になって泣き出してしまう。
それを秋生や早苗、朋也の応援によって何とか吹っ切れた渚は
どうにか演劇を最後まですることに成功した。
- 678 :クラナド:2006/07/08(土) 19:01:11 ID:LQ7d3xyq
- 無事に創立者祭も終わり、再び平和な日々が訪れる。
そんなある日、渚が熱を出して寝込んでしまう。
元々体の弱い渚は、去年もこうして熱を出しては休んでいた。
そして今年も、今までの疲れが出たのか、なかなか熱が下がらずにいた。
朋也も渚を甲斐甲斐しく看病するが、熱が下がる気配は見えず、
一ヶ月経ち、二ヶ月経ち、とうとう半年を過ぎ、渚の留年がまた決定してしまう。
渚と一緒に学校を卒業したかった朋也は悔しがるが、どうしようもない。
そして卒業式。
朋也は渚を置いて卒業してしまった。
そんな朋也に、渚は笑って、私はもう一年頑張りますから朋也君も頑張ってください、と言うのだった。
続く。
- 679 :クラナド:2006/07/08(土) 19:02:07 ID:LQ7d3xyq
- 【アフター編】
高校を卒業した朋也は、渚の家に居候しながらダラダラとパン屋を手伝っていた。
また、熱がようやく下がった渚も再び学校に通い出していた。
二回も留年し、また親しかった友達が卒業してしまっても、それでもめげずに学校に通う渚の姿を見て、
自分もこのままでは駄目だ、と決意する朋也。
電気工の仕事を見つけてきて、渚の家を出て行くことにする。
近くのアパートを借り、そこで渚と一緒に暮らしたいと秋生と早苗に頼み込む朋也。
自分の力だけで渚を守ってやりたいと言う朋也に、二人は渚と一緒に暮らすことを許してくれる。
こうして朋也と渚は古アパートで同棲することに。
慣れない仕事で怒られながらも頑張る朋也。一人ぼっちでも頑張って学校に行く渚。
二人は互いに励まし合い暮らしていった。
そんなある日、朋也の父親が逮捕されたという話を聞く。
朋也の父親は駄目になってからは、人を疑うことをしなくなり、誘われれば素直に何でもするようになっていた。
だから、悪い友人に唆されて悪事に手を出したのだと言う。
いつもいつも自分に迷惑ばかりをかける父親に絶望する朋也だったが、
そんな朋也を渚がわたしがいつまでも一緒にいます、と慰める。
渚が自分にとって一番大切な存在だと感じた朋也は渚にプロポーズをする。
秋生と早苗の承諾も、秋生と野球勝負なんかやったりして何とか得られ、二人は結婚した。
そして、渚も漸く学校を卒業することに。
朋也はかつての友人達を呼び、渚の卒業を盛大に祝った。
- 680 :クラナド:2006/07/08(土) 19:03:01 ID:LQ7d3xyq
- その後、慎ましくも幸せな夫婦生活を送る二人。
そんな中、渚の妊娠が発覚する。
子供に汐と名付け、産まれてくる日を楽しみにする朋也と渚。
しかし、渚が再び熱を出して寝込んでしまう。
このまま出産に臨めば母子共に危険だと医師は忠告するも、渚はどうしても汐を産みたいと主張。
渚の希望通りに出産を行うことに。
出産に耐えきれず渚が死んでしまうのではと不安になった朋也に、秋生が昔話をする。
それは渚が子供の頃死にかけた時の話。
仕事に忙しく、渚をかまってやれなかった秋生と早苗。
そんなある日、二人が仕事から帰ると熱を出して寝込んでいる渚の姿が。
発見するのが遅く、渚はもう虫の息だった。
自分たちのせいで渚が死ぬのはイヤだ、と秋生は渚を抱えて街の中を走り回ったのだと言う。
そして街外れの森の広場に着いた時、淡い光のようなものが集まって、気付いたら渚が元気になっていたのだと。
そんな思い出の広場も、今では病院設立のため工事の手が入り、崩されてしまった。
街はどんどん変わっていく。
だけどお前には俺たち家族がいる。秋生は朋也にそう語る。
そして、遂に出産の日がやってきた。
陣痛の苦しみにうなされる渚の手を必死に握る朋也。
気付くと、赤ん坊の泣き声が。とても元気な女の子だった。
汐が無事産まれたことに安堵する朋也だったが、渚の顔を見て不安になる。
渚の顔色が真っ白だったからだ。
渚が眠らないよう、必死に話しかける朋也だったが、
渚は微笑んだまま朋也に返事を返すことは決してなかった。
続く。
- 681 :クラナド:2006/07/08(土) 19:04:06 ID:LQ7d3xyq
- 【汐】
あれから数年後。渚を失った悲しみから朋也は自暴自棄な生活を送っていた。
何かを忘れるようにがむしゃらに働いては、貯まったお金を酒や煙草に費やしていく。
自分の子供である汐も秋生と早苗に押しつけて、自分からは会おうとはしなかった。
そうして時は流れ、汐も幼稚園に入るようになり、それでも朋也は立ち直れていなかった。
そんなある日。
早苗から家族みんなで旅行に行こうと誘われる。
朋也、秋生、早苗、そして汐の四人。
初めは断っていた朋也だったが、執拗に誘う早苗に根負けして結局旅行に行くことに。
そして旅行当日。懐かしの渚の家に行ってみると、秋生も早苗もいなかった。
急用が出来たので行けなくなったと書いてあるメモと、そして汐だけが残されていた。
早苗にハメられたことに気付いた朋也は、旅行に行きたいとごねる汐を邪険に扱っていた。
しかし、どうせすることはないんだし、と気を取り直し、汐と二人での初めての家族旅行に出かけることに。
月に二、三度しか会わないので、実の父子とは言えないどこかぎこちない朋也と汐。
だけど次第に心を通わせながら旅を続ける。
そして旅行の終着点。とある岬のお花畑にたどり着く。そこに待っていたのは一人の老婆。
朋也の実の祖母だった。
祖母が言うには、朋也の父親は駄目な人間だった、と。
だけど、妻に先立たれ、朋也だけはちゃんと育てようと必死に働き、
そうして朋也が大きくなってからは、目的を見失い駄目になってしまった。
だから、人としては駄目でも、親としては上出来だったと祖母は語る。
それを聞き涙を流す朋也。自分は今、父親と全く状況にある。
渚に先立たれた悲しみから汐と会おうともせずに自暴自棄になって。
だけどこれからは父親と同じように子供だけはちゃんと育てることを決意した朋也。
朋也と会えずにずっと寂しかったと泣く汐を抱きしめて漸く二人は家族として再出発した。
- 682 :クラナド:2006/07/08(土) 19:05:58 ID:LQ7d3xyq
- 旅行から戻り、秋生と早苗にお礼を言い、今までのことを謝って汐を引き取ることに。
そして、出所してからも決して会おうとしなかった父親に会いに行き、
今までのお礼を言い、祖母に元に帰るように勧める。
父親は朋也と汐に笑いかけ、祖母に元へと帰って行った。
こうして親子として暮らしだした朋也と汐。
汐が通う幼稚園にも仕事の合間を見て迎えに行く。
そこには何とかつての友人、藤林杏の姿が。幼稚園の保母になったのだと言う。
杏は漸く立ち直れた朋也を暖かく迎え入れた。
その後、朋也と汐は二人で今までの時間を取り戻すように楽しく過ごしていった。
しかし、ある日汐が熱を出して寝込んでしまう。
汐は、母親の渚と同じく体が弱く、一度熱を出すとなかなか下がらない体質だった。
そして、いつまで経っても下がらない熱に次第に衰弱していく汐。
汐は朋也にまた二人で旅行に行きたいと願う。
朋也は汐を抱きかかえて外に出るも、汐は次第に意識を失っていく。
雪が降り積もる中、朋也は汐を抱きしめて絶叫する。そして辺りを光りが包み――。
※ ゲーム的には、この後まだ終わっていないルートを攻略して光の玉を集めることになる。
そして全ての光の玉を集めたあと渚ルートに入るとエピローグに行ける。
が、ここら辺の解釈をどうすればいいのか諸説あるので、詳しくは書かない。
まとめにも一応その解説が載っているのでそこから想像するといいかも。
もっと詳しく知りたい場合はクラナド考察でググれ。
- 683 :クラナド:2006/07/08(土) 19:06:54 ID:LQ7d3xyq
- 【エピローグ】
朋也は気付くと渚の手を握っていた。その手を渚が力強く握り返す。
後ろからは産まれたばかりの汐の泣き声が聞こえる。
窓の外を見ると幾つもの綺麗な光が煌めいている。
もし、街に意志があり、街が人々の幸せを願い、人々も街の幸せを願っているなら、
こんな奇跡も起こるのかもしれません。
渚は嬉しそうに語る。街は大きな大家族だ、と。
そして汐を抱き上げ、朋也と三人で幸せそうに微笑む。
終わり。
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